この記事では、中古車の可否を、実際にあった私の体験を基に検討しています。
中古車を買おうか迷っている方にぜひ読んでもらいたいです。
中古車に潜む罠
まず、中古車に潜む罠からです。
みなさん中古車ってどういう印象を持たれているでしょうか。
「安くていいよね!」「乗れるなら全然いい!」
こういう印象でしょうか。特に車では、新古車という言葉をよく耳にしますよね。
あまり走っていない車や展示車を安く買えるなら、良い買い物をした!と思われるかもしれません。
しかし、バイクで新古車は存在せず、新車か中古車のどちらかになってきます。
バイクの中古車では当たり外れが多いのが実際のところです。
そして、バイクで良い状態の中古車を見つけることは難しいです(Honda Dreamなどの店舗を除く)。
これが排気量250cc以下の話になってくるともはや至難の業になってきます。
251cc以上(300ccや400cc)のバイクでは、車検が義務付けられているため、ある程度の整備はされていることが多いです。
しかし、250cc以下のバイクは二年に一度の車検がなく、整備をしたというお墨付きが一切ないわけです。
そのため、状態が悪い車体が紛れ込んでいる可能性が高いです。
また、エンジン始動動画で一発で始動しているからといって、実際にかかるかはわかりません。
FI車(だいたい2000年以降に生産されたもの)なら特に心配ないのですが、キャブ車の場合、暖気してることを言わずに動画を掲載している場合も少なからずあります。
そうなると、いざバイクを目の前にして一発でかからないなんてこともあり得るのです。
キャブ車でもFI車でもあっても必ず現車確認は行ってください。
遠方の方でもおこなってください。
せっかく店舗で購入するのですから、良い状態のバイクの方がいいですよね。
新車は果たして高いのか
ここからは自分語りになるのでお急ぎの方は下までスクロールしてくださいませ。
中古車がダメっていうなら新車しかないけど、お金がないし買えない。そう嘆く方も多いのではないでしょうか。
実際私もそうでした。当時の全財産である30万を握りしめて、どうにかこれで買えるバイクはないものかと血眼になって探していました。
そこで当時見つけたのがxelvisというバイク。
本体価格20万、乗り出し25万くらいで買ったと思います。
家から三時間くらいかけて現車確認もしました。
そのときはエンジンも一発始動でした(キャブ車なので)。今となってはほんとか分かりませんが、、。
そして、意気揚々と乗り出したかもす少年。初めは調子もよく、楽しいバイクライフを過ごしていました。
しかし、数か月たつと不具合があらわれ始めました。
リアブレーキパッドの交換。フロントフォークの交換。フロントブレーキパッドの交換。チェーンの交換。
そして、ブレーキマスターシリンダーやリアショックの交換も勧められる事態になってしまいました。
さすがにお金が足らねえわ!と思っていた矢先、搭乗中に転倒してしまい、ウインカーが折れる大事件(単独でした)。
ウインカー直すのに部品がないと言われ、エンジンの調子も日によってばらつきが激しいと言ったらオーバーホールした方が良いと勧められ。
これはもう手に負えないと判断し、xelvisを手放してしまいました。
私のこの実体験からですが、
リアブレーキパッド 7,000円
フロントフォーク 15,000円
フロントブレーキパッド 5,000円
チェーン 12,000円
マスターシリンダー 20,000円
リアショック 20,000円
なんとか走れる状態になるまでで79,000円
エンジンのオーバーホールをしたと考えると+100,000円。
安心して走れるようになるまで179,000円かかっていたわけです。
40万弱の新車が買えちゃいますよね(gsxとか)。
これは極端な例かもしれませんが、実際中古車では考えられる話です。特にキャブ車の場合注意が必要です。
また、中古車で当たりを引けたとしましょう。
ですが、大手販売店では10年以上前に生産されていたバイクのピット作業について保障をしていません。
誓約書を書かされます。
そのため、中古車でも特にこだわりのない方でしたら10年以内に生産されたモデルを選ぶと良いでしょう。
ところで、みなさん、リセールバリューという言葉をご存じでしょうか。
簡単に言うと、再びモノを売ったときの価値です。
例えば、新車で80万円のバイクを買い、2年後に30万で売れたとします。
つまり、このバイクは50万円で使えていたということになります。
一方、中古で30万円のバイクを買いましたが、2年後には5万にしかなりませんでした。
この場合ですと、新車の方がリセールバリューが良いと言えます(実際にかかった金額は置いといて)。
何が言いたいかと言いますと、手放すときのことも考えて検討してみようということです。
バイクに限らずモノは必ず手放すとき(使えなくなるとき)が来ます。
バイクでしたらもちろん維持費もかかりますが、初期費用+維持費だけでなく、リセールバリューも考えてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、買えるバイクの幅がぐっと広がります。
結局何に乗りたいのか
結局、「乗りたいやつに乗れ!」
といいたいところなのですが、ぜひ、今まで話してきたようなことも考えて購入を検討していただきたいです。
バイクは完全に趣味ですので、実用性やお財布のことを考えるのではなく、やはり自分が一番乗りたいバイクを購入するべきだとは思います。
私は初期費用だけを考えて本当に乗りたいバイクに乗ることができませんでした。
お金がない学生時代でしたので仕方なかったかもしれませんが、今では、「あのバイクを買っとけばな」と後悔することもあります。
新車、中古車、どちらもメリットデメリットがあります。
乗れるバイクの幅も変わってきます。
新車を購入する分にはあまり問題ないと思いますが、中古車を買う場合には十分注意して、信頼できるお店で購入してください。
また、本当に買いたいと思っているならHonda Dreamなどで試乗できます。
レンタカーのようにバイクを借りることもできます。
数時間でしたら1万円かけずに借りることができます。今ではネットで予約までできるのでとても便利です。
車よりは安いと言ってもバイクは高い買い物です。
後悔のないバイク選びをしていただければと思います。
みなさんに素敵なバイクライフが訪れることを楽しみにしております。
著者の簡単なプロフィールです。
かもす(@kamoss17)。現在タクシードライバーとして働く20代。普通の仕事をしても目立てないと思いタクシー会社に就職したはいいものの、より自由への道を歩みたいと思いブログ奮闘中。
それでは。
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